解決事例 遺産分割
兄と妹の間での遺産分割を弁護士を交えて解決
不動産収入がある遺産 遺産分割 交渉による解決
ご相談者様
70代男性
兄妹及び代襲相続間
事件の概要
ご依頼者のご尊父が亡くなり、相続人は長女と長男(ご依頼者)と次男でしたが長女はご尊父の死亡後に亡くなっており、長女の息子さんが長女の唯一の相続人でした。
遺産は賃貸不動産と銀行預金でしたが遺産分割はなされず、不動産収入をご依頼者と次男が二人だけで折半していました。
しかし不動産収入を管理していた次男がご依頼者への送金を突然ストップしたので、ご依頼者は「この際、弁護士に遺産分割を任せよう」と考え、当事務所に相談に見えました。
解決への道筋
ご依頼者は弟さんとの折り合いが悪く、またご依頼者のお姉さんの遺児である甥御さんとの親戚付き合いも全くありませんでした。
そのため弁護士の受任当初は相続人間の相互不信が根深く、話し合いでの遺産分割は不可能であり、裁判所の手続で解決するしかないのでは、とも思われました。
しかしご依頼者はご年配ということもあり、心身にも費用面でも負担のかかる裁判手続きではなく、交渉による遺産分割を希望されました。
弁護士の粘り強い説得と折衝で、ご依頼者、ご依頼者と折り合いの悪かった弟さん、そして、おじ兄弟と全然付き合いのなかった甥御さんも相互不信を乗り越えて、関係当事者全員が円満に納得できる遺産分割が成立しました。
弁護士活動のポイント
弁護士の仕事は依頼者の利益の追求ですが、相続のように多くの関係者の利益の公平な調整が求められる場面では関係当事者全員の納得を得るための交通整理役もこなします。本件では交通整理がうまくいき、裁判手続きよりも短時間で、当事者間にしこりを残さずに遺産分割を終えることができました。